ヌーヴェル赤羽台8号棟
Works

ヌーヴェル赤羽台8号棟

この地で、この場所で「受け継ぐこと」の意味を問う

ヌーヴェル赤羽台8号棟
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Point

ヌーヴェル赤羽台団地8号棟は、昭和37年竣工の赤羽台団地の第3期に当たる建替計画であるD街区に含まれます。4棟498戸からなるクラスターを構成するD街区は、先工区(A~C街区)と合わせて周辺景観を構成する連続した壁面の一部を担います。そのなかで8号棟は、先行建替街区からコミュニティ、環境、デザインを引継ぎ、9~11号棟へと繋ぐ役割を担う住棟です。正対する先行街区(C街区)とつながる1階のピロティは、団地全体をめぐる回遊動線をつくる通り抜けとなっています。街区の顔となるバルコニー面のファサードは、ヌーヴェル赤羽台の特徴的なモチーフである市松模様をRC手摺とアルミパンチング手摺で表現し、従前の建物高さ(5階)で切替えるという操作によって、団地の記憶を継承することを試みています。また、団地の玄関口となる大階段広場の先に目に飛び込むアルミルーバーで面を構成した住棟妻面は、保存したケヤキの木漏れ日のゆらぎを映し出すスクリーンとなり、D街区を象徴する豊かな情景を生み出しています。

Data

  • 分類:新築
  • 所在地:東京都北区
  • 主要用途:共同住宅
  • 敷地面積:7,291㎡
  • 延べ面積:15,644㎡
  • 完成:2015年12月