シャレール荻窪
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「集まって住むことの良さとは何か」集合住宅を原点から考える

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Point

荻窪団地の再生プロジェクトである本計画は、建物の老朽化に加え、道路基盤や避難路の確保等の課題に対して、居住者や周辺住民とのワークショップを通して、自治体・居住者・事業者がビジョンを共有しながら計画された稀有な事例です。計画に関わったさまざまな人びとは、愛着ある住まいづくりを目指し、「記憶をつなぎ、人と自然がめぐりあうまちへ」という再生コンセプトを旗印に計画に関わっています。また、「集まって住むことの良さとは何か」という原点に立ち戻り、人・建物・自然・生物の関係性に注視するという住まいづくりの根幹ともいえる作業を実践したことも特徴と言えます。このような計画の過程から、主要な動線になる「環境軸」には生物が集まり、夏は涼風が抜ける場所として、地域の一時避難場所となる広場となる「交流軸」は、居住者同士や近隣住民との交流の場としてかたちづくられました。RCを基調にしたすっきりした外観の4階建住棟は、容積率100%を消化する高密度な計画です。また、一筆書きのような特徴ある配置計画は、開放的でありながら居住空間としての一体感をまとう閾(しきい)を持つ場所を生み出しています。居住者にとっても近隣に人びとにとっても心地よい時間を感じられる住まいとなっています。

Data

  • 分類:新築
  • 所在地:東京都杉並区
  • 主要用途:共同住宅
  • 敷地面積:28,075㎡
  • 延べ面積:30,458㎡
  • 完成:2011年3月