Point
東京都板橋区十条にある賃貸集合住宅の建替計画で、埋もれていた敷地の価値を最大限に引き出すための住宅を目標に計画しています。「まちの景観向上への貢献・周辺の緑との調和・ 土地の高度利用」という３つのコンセプトに基づき、周辺のデザイン性が高い建物の要素を取り入れながら、統一感ある景観形成を試みました。また、屋外には周辺の並木や季節感を感じる樹種を選定し、地域の緑環境の向上にも寄与しています。狭小で不整形な敷地形状でありながら、経済性・居住性に優れた魅力ある住宅を実現するため、天空率を利用して、容積を最大限に確保したV字型の配置計画が生まれました。住戸タイプは、敷地の奥に立地する学校に隣接する住棟（東棟）に、日中外出していることが想定される単身者用の住戸を配置、対して道路側に面した開放的な（西棟）には、家族向けの住戸を配置して、多様なニーズを満たす住戸計画を実現しました。