Point
昭和50年に竣工した郊外型団地の改修プロジェクトであり、新規居住者を獲得するための団地イメージの刷新を目的としています。29ヘクタールの広大な敷地と緑豊かな環境の中の生活の魅力を備えた団地において、若い世代の人たちのライフスタイルを実現できる住環境としての整備という位置づけです。5階建ての階段室型住棟が横に連なりながら、敷地に合わせて蛇行するように並ぶ団地内の特徴的な景観を活かし、さらなる魅力を高めるための外壁の色彩や屋外を含めたサインを計画しています。窓から見える住棟の外観、毎日行き来する階段室、何気なく歩く道、子どもたちが遊ぶ公園、あらゆる場所に細かくてもさまざまな要素を散りばめ、団地全体の雰囲気を刷新しています。新築には出せない古さを活かした新しさのなかにノスタルジーを感じられる生活空間は、これまで暮らしていた人びとにも、新しく暮らしはじめる人びとにも馴染みやすい場所として生まれ変わりました。