Point
女川町と共に東日本大震災で被災した「ニューこのりは、、新しい女川町の整備と共に再建する飲食店新規店舗の計画です。外観デザインは、周辺に整備された新しい施設群のデザインをリレーし、切妻屋根や杉板による外装の特徴を踏襲しています。新しい女川町の中心となるプロムナードに隣接するため、外部に店内の賑わいがあふれだすように1階客席は全面ガラスで構成しています。2階の開口部はあえて不揃いに配置し、まちなみと調和しながらも存在感が高まるようにしています。内部空間は、縦線を強調すると共に質感が豊かな仕上材を多様しつつ、天井の高さや形状により、いくつかの領域に適度に分節する操作によって、「和」を感じられる空間を目指しました。2017年3月9日に「女川海の膳 ニューこのり」としてリニューアルオープンを果たし、今では毎日多くの人々が訪れるまちの台所として女川の復興を感じられる場所になっています。